1500℃の鉄を砂型に流し込むダイナミックな鋳造。しかし、そこには1/100単位で化学成分を調整する繊細な技術が隠されています。
当社では創業から築き上げてきた技術に加えて、3Dデータを使用した鋳造シミュレーション、最新品質保証機器を使用した品質管理を行うことでお客様から信頼されるものづくりを目指します。
工作機械・建設機械・ポンプ部品・楽器部品などの幅広い業種に対応しています。また大量生産だけでなく少ロット多品種にも対応可能です。ねずみ鋳鉄ではFC150~FC300まで球状黒鉛鋳鉄ではFCD400~FCD700とオーステンパ球状黒鉛鋳鉄の製造を行なっています。
●製品形状、材質、ロット数など、お客様のご要望にお応えしたお見積り、生産方法をご提案致します。
長年培ってきた経験に凝固シミュレーションを合わせることで最適な鋳造方案の設計を目指しています。実際に見ることのできない砂型内での溶湯の流れ、凝固時の過程それらをシミュレーションすることが可能です。凝固シミュレーションの活用によって新規品での試作期間の短縮、量産品や従来品でのコスト削減、品質向上に努めています。
鋳鉄は主な原材料に加えて様々な合金を添加します。弊社では合金添加による化学成分の検査、それにより変化した鋳鉄内部の組織観察を行っています。組織はそれにより機械的性質が決まる重要な要素です。
外観からは想像できない内部の組織をコントロールすることで多様な材質に対応していきます。
高品質、高精度製品のニーズにお応えするためには、きめ細やかでしっかりとした品質管理が重要です。
弊社では超音波による傷の検査や、組織検査、発光分析等による製品検査を実施し、信頼性の高い製品をお届けしています。
組織検査
画像解析を使用して組織検査を行います。また、正確な組織検査を行うためサンプルの切り出しから研磨までを自動で行っています。
鋳鉄の組織は材質により変化します。それぞれの材質に相応しい組織になっているか検査します。
発光分析
OBLF社の発光分析装置を使用し5元素(C,Si,Mn,S,P)をはじめとした18元素の化学成分の検査を行っています。
化学成分の調整により多材質の製造を可能にします。
超音波深傷検査
超音波探傷機を使用し製品内部の傷や異常を検査します。